「サヨク度チェック」(笑)


天皇陛下のお誕生日をお祝い申し上げます。おめでとうございます。

また、陛下のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

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hokke-ookamiさんのブログで興味深い記事を見かけた。

「こんな「サヨク」ってどこにいるの?」
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20121204/1354730352

紹介されているサヨク度チェックとかいうものは、最初から「サヨク」が回答する事を想定していない。質問が適切かどうか以前に、サヨクが馬鹿正直にこんな質問に回答する訳も無く、捻くれた回答をして見せて得意げに「あれ、僕サヨクじゃないのかな(笑)」とネタにされるのがオチである。そしてそんな事は倉山氏だって百も承知している事のはずだ。案の定、hokke-ookamiさんも含め、「ネット右翼はこんなに馬鹿なのか」とネトウヨ叩きに利用している事からもそれは良く見て取れる(案外倉山氏も、馬鹿サヨクが釣れたとほくそ笑んでいるのでは無いだろうか?)。

まあそんな事はどうでも良いが、hokke-ookamiさんの回答の中で印象に残ったのは次の一文である。

>一、 天皇・皇室キライ。なんであいつらいるの?
「あいつら」という表現から、制度ではなく人間を指していると解釈して、これは×。制度の妥当性と、それにかかわっている人間の好悪は別問題。ちなみに天皇制が反人権的という思想から、皇室の個々人への好感をもって制度からの解放を主張する人々もいる。

皇室が反人権的・・・。実にサヨクらしい価値観である。天皇と皇室を分けて考えようと言うあたりは特にだ。確かに天皇陛下も、また皇太子殿下も、皇室でのご自身のお立場について窮屈だと思われる事があるのかも知れない。何せ最初から皇族としてお生まれになり、本人の意思とは関係なく皇族としてこれまで過ごされて来ているのだ。しかしメディア等で拝見するお姿は、常に笑顔で、そのような内心のご不満(あったと仮定して)を表に出されているご様子など無い。個人的にどのように思っていようが、国体の在り方とは全く無関係の話であり、国民が心配する立場には無い。そもそも皇族の私生活など国民が知るべき情報ではないし、そのようなものは一切表には現れない。我々がテレビを通じて見ているのは、個人では無く常に皇族としての天皇陛下である。ずばり皇室そのものなのである。

hokke-ookamiさんが皇室に対しどのような印象を持っているのかは分からないが、この「皇室の個々人への好感をもって制度から解放を主張」している連中を好意的に捉えている事は確かである。しかしこの連中が、そもそも皇族のプライベートなど知っているとは思えない(一体彼等が、陛下の何を知っているというのか)し、「皇室は反人権的で、多分陛下も苦しんでおられるはずだ」とか知ったような顔で勝手に同情する事は、皇室に限らず一個人に対しても非礼な話だろう。

私に言わせれば、「皇族や皇室に悪意を持っているから」という理由で廃止を望む連中も、「皇室は嫌いだけどそこにいる個人は好きだから」なんて理由で廃止を望む連中(そんな器用な人がいるのか疑問だが)もそんなに変わらない。思い上がりも甚だしい。