脱ネット右翼?

私はかつて「ネット右翼」と呼ばれるべき立場だったと思うのだが、最近はそうでもなくなっているようだ。

どろさんの虹の日記はもちろん、uedaryoさんの只今勉強中というブログ(残念ながら閉鎖してしまっているようだ)等で色々と勉強させて頂いた事が心情が変わる一因になったかも知れない。

そもそも韓国の強烈な反日感情やその発露であるデモに反発する形で嫌韓に転じた口なのだが、結局の所日本のネット右翼嫌韓感情むき出しのネットでの誹謗中傷の書き込みや、フジテレビデモのような嫌韓感情の発露としか思えないようなデモを見る限り、やっている事は反日韓国人とそんなに変わってないじゃ無いかと思い至るようになったのである(なおフジテレビデモの主催者は嫌韓ではないと主張しているようであるが、「君が代斉唱問題」で斉唱を拒否する教員が「私は反日ではない」と言ってのける事と同じ位、説得力がない)。

嫌韓を語る上で欠かせない漫画「嫌韓流」については、読んだ当時でも偏っている印象は受けていたものの、その対抗本として発表された「嫌日流」の内容が嫌韓流に輪を掛けてひどい内容であった事から、「偏ってはいるが嫌日流に比べればマシ」などと自己欺瞞めいた理由で肯定していた頃がある。現在では、他国を不必要に誹謗中傷しているという点において、嫌韓流嫌日流も似たりよったりでは無かっただろうかと思うようになっている。


どろさんの虹の日記の中で、一人のネット右翼の私生活について書かれた記事が引用されている。

 http://d.hatena.ne.jp/dondoko9876/20101230/1293713954

またウィキペディアで「ネット右翼」に関する記事を検索した所、以下のような記載を見つけた。

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近藤瑠漫氏らは『ネット右翼サブカル民主主義』において、「ネット右翼」はニートや引きこもりなどの負け組あるいは負け組予備軍として、社会から蔑視されている人々であり、また、「ネット右翼」は、被差別者などを自分たちより更に劣った存在と判断し、そういった人々が見れば不快に感じるような事柄をインターネット掲示板などに投稿し、ネット上で類似した仲間と話し合う事で現実逃避しているものと主張している。

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ニート、引きこもりを「負け組」と定義して良いのかは疑問であるが(働きもせず食っていけているのであれば立派な勝ち組のような気もするが)、結果的に現実逃避の手段として「ネット右翼化」するという意見は妥当なのかも知れない(全員が全員そうだとまでは言わないが)。


ネット右翼」という言葉はそれ自体が蔑称であり、自称したりするようなものでは無い。更に左派が安易にレッテル張りとして使い過ぎている事などから、はっきりとした定義付けが難しい感があるのだが、個人的には「口だけ達者な右翼」という解釈が一番しっくりくる。ネット上で「韓国と戦争しよう」とか威勢の良い事を言っているネット右翼の内、実際に戦争になったと仮定して何割が前線に出て戦うだろうか(デモに参加する事などとは訳が違う)?経済力などで韓国と比較して日本を褒め称えるネット右翼の内、何割が「その優秀な日本の経済力に関して、一日本人の貴方がどのように貢献しているのか」と聞かれて即答出来るだろうか?まあ中途半端な事をせずに本物の右翼になって見せろと言うのもそれはそれで違う気がするが、、、

タイトルが、まるでネット右翼を辞めるよな文言になっているが、前述の通りネット右翼を自称する人間はいないし、私自身努めてネット右翼の立場を堅持しようとした訳でも無い。結果的に遠ざかったかなという言わば雑感のようなものである(自分で判断出来る事でもないので、?マークを付け足しておいた)。