クリカン頑張れ!

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1669040.html

ルパン三世の声優が代わるそうである。それも、銭形警部、五ェ門、不二子という主要キャラクター3人が一斉に、である。そんな中、ルパン役と次元役はそのままという事で、特に次元が好きなファンとしては有難い。

ただ当然ながらルパン三世の声優陣への思い入れは強く、今回の3人もの交代は残念と言えば残念である。ただ一方で、近年の作品において、失礼ながら年齢によるものか、聞いていて明らかに無理をしているような声色だった事も事実で(前回のTVSPで流石にとっつぁんは限界なのでは無いかと感じた)、仕方ないのかも知れない。一ファンとしては、これまで頑張って下さった3名の声優陣に感謝しつつ、新たにルパンファミリーに加わる3名の声優陣にエールを送りたい。


実は今回気になったのは、交代する3名では無く、ルパン役の栗田貫一氏(以下クリカン氏と呼称)についてである。

 「栗かんも首にしろよ」
 「ルパン変えろよ
  多分声優から俳優でもっと上手く真似出来る奴いるだろ」

かなり辛らつなコメントが飛び交っている。

実際演じた声優が長ければ長いほど、愛着を覚えるのは当然だし、新しい声優に代わった直後で、ある程度ネガティブな印象を抱いてしまう事も仕方無い事だろう(ディープなルパンファン程辛い)。そのような視聴者の違和感をどの位で拭い去る事が出来るかが新声優人の最初の課題になるだろう。

ただ問題なのは、クリカン氏がルパンを演じてから、既にかなりの年数が経っているという事である。10年も経てばいい加減慣れてもよさそうだが、未だにこのように酷評に近い評価を受けているのは何故なのだろうか?

・演技力が低い? 
勿論クリカン氏が声優を専業としている訳では無い事は知っている。専門家からみれば足りない部分があると見られる部分もあるのだろう。ただ最初から全くの素人を起用して、ろくな演技指導も行わずにほとんど棒読み状態でアフレコさせるような作品は他にも見受けられる訳で、それらと比較すればクリカン氏は見事な演技を見せてくれていると言っても良いのでは無いか?少なくとも余りにも偉大な「山田ルパン」に近い演技が出来る声優は、やはりクリカン氏しか思い浮かばない。

・故山田康夫氏の印象が大きすぎる 
やはりこの部分は大きい。「ルパン三世」と「山田康夫」というのは、それこそ「ドラえもん」と「大山のぶ代」と同じ位切っても切れない関係であろう。いわゆる「わさびドラえもん」は聞いた事が無いので評価のしようが無いのだが、クリカン氏は良く演じてはいるものの、確かに私のような素人でも違いが聞き取れる為、「山田ルパン」そのままとまでは言えない。クリカン氏の声優としてのキャリアは実質「ルパン三世」以外無い上、周りは勿論の事、本人すら演じているのは「ルパン」では無く「山田康夫」であるとの認識である為、「山田と似ていなくても声優として○」等と評価される事が無いのが辛い所である。評価基準はあくまでも「山田康夫のモノマネが上手く出来ているか」の一点だけなのである。


ただクリカン氏の「ルパン三世」に対する思い入れは非常に強く、アフレコについての取り組みも真剣そのものであり態度も極めて謙虚である。贔屓目に見ている事は否定しないが、やはり「ルパン三世と言えばクリカン」しかいないと強く主張したい。「クリカンルパン」がこれからもずっと見たいものである。


新キャストでのTVSP放送日は12/2との事で、今から楽しみである(仕事が長引かなければ良いが・・・)。