社畜

「ナレーター「プロ社畜の朝は早い」」ハムスター速報
http://hamusoku.com/archives/6385139.html

私の「syachikku1」というハンドルネームは、言うまでも無く「社畜」から取ったものである。

ただ上記記事のような「プロ社畜」を目の当たりにすると、自分を社畜呼ばわりする事自体、プロに対して失礼では無いかと思ってしまう。

まあ一応約10年間サラリーマンをやって来た為、ある程度の体験談はあるにはある。特に仕事が終わってからのいわゆる「夜の付き合い」には、本気で悩まされる事がある。

ただ私の場合、毎日という訳では無いし、帰り際に上司が率先して「飲みに行くぞ」なんて誘ってくる事もそんなに無い(そもそも私の職場では、飲み会を毛嫌いしている上司が多いようだ)。まあそれでも飲み会に誘われる事はたまにある訳で、その場合の飲み会は大抵一次会で済む事が無い。文字通り朝まで飲む羽目になって始発電車で吐き気を抑えながら帰宅した事もあれば、逆に私の家の近場で飲み会があった時などは、終電を逃した上司を家に泊めた事も何回かある(何故か大抵が冬場で、布団を上司に明け渡す為、上司がいびきをかいて寝ている傍らで私は寒気と闘いながら朝を待つ事になるのだ)。

また飲み会の場合一次会、二次会まではまだ健全な店なのだが、女性社員が帰った後の三次会辺りからは、いわゆる「キャバクラ」(※)のような店に入るようになる。この手の店の一番の難点は、とにかく料金が高いという事だ。勿論上司に奢ってもらう事もあるが、所詮上司の気分次第であり、自腹になる事はあらかじめ覚悟しておく必要がある。正確な相場はわからないが、割り勘でも大抵一万は取られるのである。私のような薄給社員に取っては非常に痛い出費である。

 ※つくづく思うのであるが、キャバクラの楽しみ方って一体何なのだろうか?何回通ってもその面白さがさっぱり分からない(キレイなドレスを着たお姉さんと呑みながら会話すると言う行為がそんなに楽しいのだろうか?)。


なお最近では、上司の誘いを断る若手社員が増えているそうである。私のような30代の中堅(給料は若手並だが)ですら、本音を言えば飲み会なんて参加したくもない。自分の時間を大事にしたいという気持ちは痛い程分かるというものである。私の職場の場合は「自分の時間を大事にしたい」上司が比較的多いのが幸いしたが、飲み会に誘われるのが毎日とか週一ペースで続くような状況は確かに辛いだろう。

私より更に前の世代の会社員などは、「最近の若者は、覇気も根性もない。」と嘆いているようだ。↓

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1661353.html

事実そうなのかも知れないが、環境の変化というものも少しは考慮して欲しいものである。貴方達の世代のように、上司に忠実に付き従えさえすれば昇進出来る時代でも無い。年功序列で給料が右肩上がりで上がっていた世代の方々に、具体的な成果を出さない限りどれだけ年齢を重ねても給料が上がらない我々の気持ちなど分かっては頂けないのだろうか?


何だか愚痴だらけになってしまった(笑)。ただ思ったのだが、上記のように上司の誘いを断る気概のある若手社員というのは、ある意味では「社畜」から逃れようとしているのでは無いだろうか?最近では日本の企業の多くで「成果主義型賃金制度」が取り入れられている。この制度下においては、従来のような社畜である事を維持するだけでは、昇進出来ないし最悪リストラされかねない。要するに会社も社員に対して遠巻きに「社畜から脱しろ」と言っているのでは無いだろうか(成果主義をある程度ポジティブに捉えた上での解釈だが)?つまり「社畜」の生き方を否定しているという面において、上記のような若手社員と会社の意向が何だか妙に合致しているように思えたのである。