既存のファンを大事に

「代々木公園で行われた「韓流グルメフェスタ」に20万人の来場者!…「どうみても嘘だろ」の声」
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1690217.html

案の定、ここぞとばかりにネット右翼に叩かれまくっている。

出回っている画像から判断する限りにおいて、運営側が発表した20万人という来場者数は、どう考えても真実であるとは思えない。
ただ他のサイトで会場の画像を見たところ、結構混雑しているような時間帯もあるようで、流石に「ガラガラ」だとか「閑古鳥が鳴いている」等と揶揄するようなものでは無いと思う。来場者数が1〜2万人位ならば納得のいく数字であり、それでも十分入った方では無いだろうか?不必要に20万人などと誇張するからこんなバッシングを受けるのである。
そりゃ運営サイドからすれば、来場者数が多いに越した事は無いのは確かだろう。しかし一般客にして見れば、イベントを楽しむという観点ではむしろ来場者数が少ない方がプラスの面が多いはずだ。一つの料理を買うのに、毎回長蛇の列に並ぶのは辛いし、様々な料理をほとんど待ち時間なしで食べられるのは好ましい事だ(以前横浜に出張した際に「新横浜ラーメン博物館」に行った事があるのだが、どこの店舗も駄々込みで、一店舗に並ぶのがやっとという状況だった。もっと色々食べ歩きしたかった)。TVのインタビューで参加者が「楽しい」「美味しい」と答えていたが、それは間違いなく本音だろう。要するに単に訪れた人数だけで無く、訪れた一般客が満喫したかどうかを重要視すべきでは無いのかと思うのである。

>共同執行委員長の呉永錫氏(58)は「食を通じて日本と韓国がさらに近づいた。
>みなが笑顔で帰ってくれたのが嬉しい」と話した。

これだけでも、寒空の中設営や接客に携わったスタッフの苦労を労うに足る素晴らしい声明である。わざわざ根拠もなしに「20万人来場しました」などと脚色する必要も無い。1〜2万人の来場者が皆一様に笑顔で帰ったというのであれば大成功と言っても良く、スタッフはその成果を十分誇っても良いはずだ。勿論我々ネット右翼の意見など最初から無視してよい。例えどんなイベントであろうが、「韓流」と名前が付けば叩きまくる連中が、このようなイベントに参加する事は勿論、賞賛するような事はあり得ないのだから、彼らが韓流グルメフェスタをどのように評価しようが気にする事など無い。だからこそこの「来場者数20万人」という発表は、彼らに「嫌韓ネタ」を提供しただけになっているという面で、明らかに不要なものでは無かったのかと思われるのである。せっかくイベントを成功させて達成感に浸っているスタッフの気持ちに水を差すような結果になってしまっているように見受けられるのだ。

このイベントに限らずK−POP等韓流全般に言える事であるが、無闇に規模を広げようとするのではなく、既存のファンに向けてもっと掘り下げたイベントなりを企画した方が良いのでは無いか?「ごり押し」等と揶揄するつもりは無いが、韓流が全く浸透していない層にコンテンツを提供しようとしても上手く行くとは思えない。一定数の韓流ファンはいるはずで、彼ら(彼女達)既存のファンをもっと大事にした方が良いと思えるのである。

TVで見た限り、料理は中々美味しそうだった。人ごみは苦手だが、このイベントならそんなに窮屈ではなさそうだし、次回があるなら参加してみたいと思ったのが本音である(ただ代々木公園は余りに遠すぎる・・・)。