rawan60さんへの返信


明日も仕事だが、これを乗り切れれば少しは楽になりそうだ・・・。


http://d.hatena.ne.jp/syachiku1/20120325/1332690609

上記記事にコメントを頂いたid:rawan60さんへの返信である。


>学校の校長は教職員に対し上司になりますが、その校長らは教育委員会文部科学省から指示・通達される立場あり、彼らもまた政治権力にのもとに置かれます。「概ね保守・右派によって構成され、その代表が権力を行使し続けている」とは、こちらの話ですよ。
なるほど。校長もある意味では「被害者」と見る事が可能かも知れませんね。

>「校長の面目を潰す」も、「上司の面目を潰すな」と言っているだけで、これは個人同士の信頼関係の問題でもありますから、君が代などの固有の問題とはとりあえず分けて語るべきことです。

仰りたい事は分かります(分かっているつもりです)しロジックとしては正しいのかも知れませんが、教員の不起立と校長の面目が事実として両立していない以上、分けて考えるのは難しいと思われます。当エントリーでは「君が代問題の解決策を探る事」を主題としており、それ(信頼関係)抜きで君が代問題を語っても、何の解決にもならないからです。

>いえ、卒業式とは本来、生徒の卒業を祝うものですから、教職員を教え子たちの卒業を祝う場から奪うというのは、思想を理由にした排除の論理でしかありません。そのような排除の論理が働くこと自体、思想・信条の自由を認めていることになっていません。本末転倒です。
そもそも「思想信条の自由を認める」為にこのような措置をとるべきだと主張したつもりは毛頭ありません。また「教え子たちの卒業を祝う」のであれば、別に卒業式の場でなくても良いような気がします。少なくとも学校側の立場としては、教職員が卒業式に参加した上で、国歌斉唱時に起立を促されて不起立行為をするというのはNGな訳ですから、そこは譲れないでしょう(それを認められるのなら君が代問題など存在しない)。指導要領に捉われる事なく国歌斉唱を拒否出来るのであれば、卒業式というイベントに拘らずとも、教え子の門出を祝う事は十分可能かと思います。「思想信条の自由」については後述します。

>第一、卒業式に日の丸(国旗)を掲げて、君が代(国歌)を斉唱しなければならない理由なんてどこにもありません。必要の無いこと(一方の思想の強要)をやっているからこそ「思想の対立」が起きるのです。起きてあたりまえだし、起きなければ大変なことなんですよ。
学校側としては、学習指導要領に定められている事自体が理由として成立していると思われます。では諸悪の根源(?)である教育委員会文部科学省はどうなのか、私は当事者では無いので分かりませんが、実際に聞かれて「理由は無い」なんて答える事は無いと思います。また国歌斉唱の強要を「一方の思想の強要」として非難されているようですが、失礼ながらそれはrawan60さんの主観の域を出ていないと言わざるを得ません。私個人の意見は、むしろ最高裁判決の「卒業式などでの国歌斉唱の起立は「慣例上の儀礼的な所作」であり、起立を命じた職務命令は「個人の歴史観や世界観を否定しない。特定の思想の強制や禁止、告白の強要ともいえず、思想、良心を直ちに制約するものとは認められない」というものに近いです。勿論これをrawan60さんに押し付けるつもりはありませんが、教員側が単に「特定の思想を強要された」と主張しただけでそれが認められるような単純な話では無いと言う事は申し上げておきたいと思います。