人の振り見て我が振り直せ

「沖縄の左翼(本土人)、米軍フェンスに危険物を仕込み撤去作業で大ケガするようトラップ」(タイトルから放送禁止用語を削除)
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1758908.html

この一件だけを取り上げて「日本の左翼」が危険な集団などと決め付けるのは乱暴過ぎるだろう。

確かに中にはこういう極端な連中もいるだろうが、id:rekihiko222さんのような方だっている。当たり前の事だが、人の思想を左と右に分けるだけでは不十分である。第一何を持って左翼と呼ぶのかという時点で、既に定義の混濁化が進んでいる感すらある。今時「共産主義」を無批判に賛美するような人は「左翼」にもそういないだろう。左翼という定義が曖昧になりすぎて、ただのレッテル張りの道具に成り果ててしまっている例である。

別の一例として、久しぶりにid:Apemanさんのブログを挙げさせて頂く事にする。

「右翼論壇、ネトウヨにおいて差別主義と歴史修正主義は一体不可分」
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20130406/p1#c

全面的に同意出来る内容では無いが、まあ実際にこんな不純な動機で中国や朝鮮を叩く人間が中にはいるかも知れない(「沖縄人=反日」などと決め付けている者はたまに見かける)。ただ問題なのは、「ネトウヨ」だの「歴史修正主義」だのレッテル張りに使われる用語が本文中に散見しすぎていて、結局はありふれたネット右翼叩きとしか見られないという点である。もっと真面目に書けばいわゆる「ネット右翼」も真面目に受け止めていたかも知れないのに、もったいない限りだ。
 ※以前も書いた事があるが、「歴史修正主義者」なんて用語は使わない方が良いのでは無いか?自分の歴史認識が絶対に正しいと思い上がっているようにしか見えず、滑稽である。

このブログでも「左翼」批判は度々やって来たが、今後は「左翼」という用語は極力使わないようにするつもりだ。こいつは左翼だからとか、そんな決め付けで議論してはならない。肝に銘じておこう。