子供の喧嘩か

最近コメント欄にお邪魔させて頂いた記事である。

「パル(パール)判事の選任過程に関する公文書、発見」
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090905/p1#c

要約すると、東京裁判の手続きの不備を批判するなら、パール判事選任の不備を批判すべきだ(パール意見書の法的な意義を否定すべき)(※)などという稚拙な意見である。はっきり言って、「パル意見書を持ち上げる方々」を批判するものとしても粗末極まりないものであるが、問題なのは、東京裁判の手続き上の不備を否定する事は、パール意見書の法的な意味を否定するなどと言う意味不明な理由でパール判事の業績を否定しようとしている部分にある。

そもそも選任時の手続きの不備というのは、パール判事本人には一切関係の無い話である。本人には何の過失も無い。コメント欄では、何とパール判事を「ニセ医者」呼ばわりまでして誹謗中傷する始末である。

そしてあろうことか、ここまで書いておきながら、いけしゃあしゃあと「私が批判しているのはパル信者であって、パル本人には関心が無い」などと逃げるのには驚いた。フジテレビデモ参加者が「批判しているのはフジテレビであって、韓国には関心が無い」と言っているのと同じ位説得力が無い。

以前も書いたが、id:Apemanさんのパール意見書批判は、どれも意見書の内容には一切触れておらず、印象批判の域を出ないものばかりである。ろくに読みもしないで「価値がない」とか批判する行為は、むしろApemanさんが「歴史修正主義者」と呼んでいるものに対して批判しているもののはずだが、結局「他人には厳しく、自分には甘い」という事か。

コメント欄での応対を見れば分かる通り、Apemanさんはもはやまともに反論する事もなく、「パル信者はアホ」「バカだ」などと子供の喧嘩レベルの返答しかしなくなってしまった。正直底が知れたという印象である。


※そんな論法なら、そもそも「日本の戦争犯罪」だけを執拗に扱い、交戦国の犯罪にはほとんど触れないという自身のスタンスに疑問は生じないのだろうか?