ガンダムシリーズ雑感(Gガンダム)

忙しい・・・。今週はまともに更新出来そうにない・・・。

引き続きガンダムシリーズの雑感である。

機動武闘伝Gガンダム

言うまでも無くシリーズ中1、2を争う異色作だろう。
登場する機体のほぼ全てがガンダムで、しかも各国の代表という扱いである為、非常に様々なデザインのガンダムが登場したのが特徴的であった。と言えば聞こえは言いのだが、例えばスペインと言えばマタドールだから、マタドールガンダムは牛を模している等、いくらなんでも直球過ぎるというか、安直過ぎるようにも思える機体が多かったのも確かである。ただ考え方を変えて見れば、宇宙世紀シリーズの世界観には絶対に出せないようなガンダムを違和感無く出す事が出来る作品であり、そういう何でもあり的な本作の世界観は嫌いでは無い。

少年漫画のようなノリのストーリーも、ガンダムシリーズにそぐわないと言えばそれまでで、正直色々突っ込み所が多かった事も否定しないが、それでも中々魅力的だったと思える部分もある。特に終盤のまさかの展開には、思わず唸ってしまったものである。

ただGガンダムを語る上で欠かせないのは、何と言っても「東方不敗」だろう。彼の登場によって、それまで退屈とすら思えた物語が一気に面白くなったように思える。基本的に悪役ポジションであるにも関わらず、ある意味この作品の顔として終盤まで視聴者の心を掴んで離さなかった辺りは、ファーストのシャアにも通じるものがあるのでは無いだろうか(言いすぎか)?ただ東方不敗が飛び抜けすぎていて、主人公格である5人(ドモンは除いても)の影少々薄くなっているような気もする。

総論としては、環境破壊などの重いテーマもあるが、前作の「Vガンダム」に比べれば非常に清涼感があるというか、ある意味肩を張らず楽しめる作品だったように思う。