韓国の「反日」と日本の「嫌韓」の違い


国際法上合法だったらいいんじゃないっすか(適当)」
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20111114/1321283841

いくらかコメントが付いているようだ。中々興味深い。

そもそもこの「親日反民族行為者財産の国家帰属に関する特別法」というのは、その名称に「親日」などと付いている時点で「親日派の吊るし上げ」である事は明らかである(勿論韓国政府は公には否定するだろうが、フジテレビデモ参加者が「嫌韓では無い」と言っているのと同レベルである(誰が信じるか))。

韓国の反日感情などに興味は無いので余り掘り下げるつもりはないのだが、日本における「嫌韓」と韓国における「反日」の決定的な違いは、やはりその影響力であると言えるだろう。日本にもネット右翼を中心に嫌韓感情は蔓延しているが、それが政治に影響している訳でもなければ、一般的と言える程のものでは無い。また日本国内で、それを批判する勢力がかなり強いのも事実である。それに対して韓国の反日感情は、ほぼ韓国の統一意思と言っても良いほどに強い。

hokke-ookamiさんのコメントに、
>「親日反民族行為者財産の国家帰属に関する特別法」は民主的な手続きにのっとって施行されたことは事実です。
民主的な手続きの過程で、こんな馬鹿げた法律を廃案にしていない時点で、同国の反日感情がどれ程強いか伺い知れるというものである。韓国の反日感情は、それこそ政治を動かす程のものなのである(「親日反民族行為者財産の国家帰属に関する特別法」は、正に韓国の反日感情が作り上げた産物そのものであると言える)。しかも笑える事に、日本の左派はいつも日本の嫌韓派は槍玉に挙げる割に、韓国の反日派は全くと言って良いほど批判しない。

rawan60さんのコメントのように、
>どのような価値概念が法に反映されるべきかは、それこそ民族自決、国家自決の問題です。「法治」の基準を日本人の恣意的な感覚で判断すべきではないでしょう。
恣意的も何も、そもそも韓国の「法治」の基準にすら抵触しかねない法律だと指摘されているのに、こんな理屈を持ち出してでも韓国を擁護する姿勢は大した物である。また、一種の「内政干渉」と捉えるのであれば、日本の歴史教科書に対し韓国も「内政干渉」を行っている訳であるが、当然ながらこちらは非難しないだろう。


誰に言われたかは忘れたが、韓国の反日と日本の嫌韓は、方向性はまるで違っても本質的には同じと言われた記憶がある。それはそうなのかも知れないが、この2つは規模がまるで違うのである。日本・韓国の二国内で捉えた場合でも、韓国は反日一色で、日本の左派がそれを後押ししているような構図である為、数で比較しても日本の嫌韓派は分が悪い。