女性政治家が少ない理由?

「女性政治家が少ないから日本は政治がダメなまま。」
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政治家は所属政党に依存する部分も大きいだろうが、基本的に投票で選ばれる。有権者の視点から、候補者が女性だとか男性だとか言う意識は余り無いように思える。2年半程前の衆院選においても、そもそも候補者数自体が男女で大きく差が出ており、男性が当選する確率が高いのは当然と言えば当然である(女性だから落ちたとか、男性だから当選したとか言う話は聞いた事がない)。

そこから導き出されるのは、「女性政治家の数が少ないのは、そもそも立候補する女性が少ないから」であり、「単に元々政界進出の意思を持つ女性が少ないだけ」なのでは無いかという事である。

私見ではあるが、別に総理大臣が男性だろうが女性だろうが気にはしない。きちんと政治を取り仕切ってくれているのであれば何の問題も無いのだ(男性政治家と女性政治家と言った色分け自体、そもそも不要な気がするのだが、、、)。

勿論、女性側に強い意志があるのに、女性の政界進出を拒む社会風土(ある種の外圧)があるというのなら、それを是正する事に異存は無い。ただもう少し具体的に、誰が何をすべきであるのかという点について掘り下げて主張すべきでは無いかと思う。上記のように「女性政治家が相対的に少ない」という統計データだけでは、具体的にそれがどう問題なのかが分からない上に「日本の政治がダメ」な理由としても不十分だろう。そもそも、「女性政治家が少ないから日本の政治がダメ」であるという言い方では、まるで男性差別的な意味合いを持っているかのように見えてしまうのである(無論、村野瀬玲奈さんが男性差別をしていると言っているのでは無い)。

女性政治家が相対的に見て少ない事は事実である。これを是正する必要があるとする立場に立つのであれば、まずその原因を探った上で、是正を訴えかける相手を明確にする必要がある(日本の古い社会風土が悪いと言っても、社会に対して文句を言ったところで何も解決しない。例えば仮に「全体的に女性の政界進出の意識が薄い」のであれば、女性の意識改革が必要となる。この場合、訴えかける相手は当の女性自身という事になる)。いずれにせよ、もう少し主張する内容を具体化する必要があると考える。