クリスマス・イブ

本日はクリスマス・イブである。だからと言ってどうと言う訳でも無い。

ただクリスマスが正月と並んで嬉しいイベントの一つである事に疑いは無い。人口比でキリスト教徒の少ない日本でも、クリスマスは大抵の家庭で祝う。会社内においても、今年のプレゼントをどうするとか、家族でどこかに出かける等の話を良く聞くものだ。

またクリスマス商戦も毎年恒例である。おもちゃ屋にとっても勿論、様々な小売業界でクリスマスは見逃せない行事である。家の近くのスーパーマーケットでは、七面鳥やクリスマスケーキなど、普段は見かけない食品がずらりと並んでいる。店内では当たり前のようにクリスマスソングが流れている。更に店員には基本的にクリスマスにちなんだコスプレをさせており、サンタの帽子やトナカイの角を頭に飾った店員を良く見かける。

独身で一人暮らしの私はクリスマスに縁が無いのだが、何もしないのは寂しいという事で、普段は買わないショートケーキを買って少しでも気分を味わうようにしている。しかし子供の頃は非常に重要なイベントだった。本当に小さい頃の話だが、クリスマスの朝に目を覚ますと、天井にクリスマスプレゼントが釣り下がっていた事があった。それからしばらく私は本気でサンタクロースの存在を強く信じるようになったものである。幼稚園かそこらの時、サンタの存在を巡って友達と喧嘩した記憶もある。

勿論大人であっても恋人同士で過ごすという文化もあるとは言え、基本的にはクリスマスは子供の為のイベントという印象が強い気がしている。本来のイベントの趣旨からは離れている感も強いし、また必ずしも綺麗事ばかりでは無く強力な商業主義の思惑が渦巻いている事も否定出来ないが、子供を持つ家庭では一家団欒でケーキや豪華な料理を楽しむイベントである。子供の頃に夢を見させて貰った立場としては、例え俗物文化などと言われようが、この文化がいつまでも廃れる事なく子供達に夢を与え続けて欲しいと願う次第である。

この日記を書き終わったら、お楽しみのショートケーキである。シャンパン代わりに買ったジンジャーエールを呑みながら満喫する事にしよう。・・・何だこの哀れむような視線は?