今年最後の更新

2011年もようやく終わりを迎える。

年初からいろいろありすぎて、あっと言う間という気が余りしない。言うまでも無く2011年を総括する上でトップに来る話題は、間違いなく「東日本大震災」である。大津波原発事故など、年が明けた時にはこんな大惨事が起きるなど誰も予想していなかったはずである。

私事であるが、今年は祖母が他界した。この正月はまだ喪が明けていない為、質素に過ごす予定である。

祖母の葬儀に参列した際、ふと思った事があった。葬儀には、親族のみとは言え、十数人が集まって祖母の死を悲しんだ。大勢の親族に見送られながら荼毘に付された。震災では1万5千人が亡くなった上、行方不明者も5千人に及ぶ。一家全員が犠牲になった家庭もあれば、仮に遺族が生き残った家庭でも、家も失い生活するのが精一杯で、犠牲者の死を悲しむ時間が無かっただろう。余りにも数が多すぎた事で、火葬では無く土葬で埋葬された犠牲者もあると聞く。いずれにせよ、満足な供養がなされなかった犠牲者が大勢いる事は想像に難くない。それを思うと、大勢の親族に見送られた祖母は、(適切な言い方では無いが)幸せな死に方が出来たのでは無いだろうかと思ったのである。

「避難33万5000人 仮設住宅や親類宅で越年」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111231-00000069-san-soci

上記のように、生き残った人々も、まだまだ過酷な生活を強いられているのである。今年を表す漢字は「絆」だそうであるが、勿論出来事が震災だけだった訳では無いとは言え、時期尚早な気がする。震災後に被災者同士の助け合いや国内、海外からの支援など「絆」の強さが垣間見えるような事はあったにせよ、「東日本大震災」は過去の出来事などでは無い。振り返って「大変だったけど今ではいい思い出だ」などという奇麗事で総括出来る出来事では無いのだ。これは不謹慎とかそういうレベルの話では無く、そもそも的外れだと思われるのである。「絆」は「そうであったらいいな」という「願望」であり「総括」とは言いがたい。むしろ「絆」を深めるのは、これからだと言える。

このブログを始めて3ヶ月程度であるが、訪問者は少ないとは言え、批判的な内容であってもコメントやブックマークを頂ける方々がいる事が本当に嬉しかった。特にinunumaaさんとは(私がそう思っているだけかも知れないが)本当に有意義な議論をさせて頂いた(残念ながらブログを再開されるご予定は無いようだが、暇な時にでもまたコメント頂ければ幸いである)。左派で無いのは勿論の事、右派も批判している記事が多く、何より稚拙な記事ばかりと、友達の出来難い拙ブログではあるが、僅かなりにも訪問して下さる方がいる事は本当に有難い。


最後に、大晦日のお忙しい中にも関わらず拙ブログを訪問して下さった方に、

 有難う!良いお年を!

なお、年明けにこのブログを訪問して下さった方に、

 有難う!今年が貴方に取って良い一年である事を心からお祈りします!