ネット右翼とナチズム?
「ネット右翼とナチズム」
http://d.hatena.ne.jp/rekihiko3/20120417/1334685884
正直心苦しいが、上記rekihiko3さんの記事に反論したい。
こういう主張は、実はそんなに目新しいものでは無い。ネット右翼を批判する側は、大抵「レイシスト」とレッテル張りしている。「レイシスト」の代名詞扱いを受けているナチスドイツと繋がるものがあると主張する事自体は不自然では無い。
ではネット右翼はレイシストと定義され得るのかという点について少し考えてみたい。
まずネット右翼というのは痩せても枯れても腐っても「保守的思想」の立場であり、一応ナショナリストと定義されると言える。極端なナショナリズムが国粋主義にまで発展し、結果的に排外主義者になり果てるというという話は聞いた事がある為、ナショナリズムとレイシズムが完全に無関係とまでは言わない。しかしネット右翼というのは良くも悪くも「半端もの」であり、そこまで到達しているのかと言えば疑問である。
何よりネット右翼である私には、ネット右翼が何故今日の日本で急速に増え、その悉くが韓国人や在日韓国人に対し嫌悪感情を抱くまでに至ったのかを簡潔に説明する事が出来る。
韓国人「何故お前らは韓国を嫌うのか?」
日本のネット右翼「お前らが日本を嫌っているからだろうが」
勿論私は、全てのネット右翼の思想を代弁出来る立場にある訳では無いが、韓国の強烈な反日感情に蝕されて「嫌韓」になった者は結構多いと思われる。しかもその反日感情に合理的理由の一つでもあるならまだしも、その内容は「日帝36年」がどうとかそんなのばかりで取るに足らない。韓国の反日感情に反発している(現代の)ネット右翼の心情は、簡単に言えば以下のようなものだと思う。
戦中世代)
韓国人「お前は俺に酷い事をした。謝れ」
日本人「すいませんでした」
戦後世代)
韓国人「お前の親父は俺の親父に酷い事をした。謝れ」
日本人「すいませんでした」
現代)
韓国人「お前の祖父は俺の祖父に酷い事をした。謝れ」
日本人「祖父に言えよ」
何のことは無い。ネット右翼の嫌韓感情は、韓国の反日感情の副産物である。そして韓国に強い反日感情がある事は客観的事実であり、それが(日本の立場からすれば)理不尽極まり無いものである事も確かなのだから、(荒唐無稽な)ユダヤ陰謀論と同列に扱えるものでは無い。よってナチズムとは全く異なると言っても過言では無いのだ。
もしかして左派は、ネット右翼が何の外的要因も無く自然に湧いて出て来たとでも思っているのだろうか?その思考は「東京裁判史観」(※)に通じるものがあるような気がする。
※東京裁判史観
先の大戦を「大東亜戦争」と呼ぶことさえ抵抗を感じ、それが侵略戦争であったということが絶対無条件の前提になっており、その原因が全て日本国内のみにあり、対戦国側の悪意には一切思考が及ばず、日本だけが悪かったと無意識のうちに思っている史観(パール真論:217ページより)