やりたい事をやれる事が一番

「企業を諦めて教師を目指すの巻」
http://d.hatena.ne.jp/st43/20120421/1334974739

ここ最近、st43さんは就職活動に苦しんでおられたようで、先日のエントリーではかなり疲弊した様子だったので心配していたのだが、気持ちを切り返る事が出来たようで安心した。

改めて思ったのが、st43さんは非常に高い志を持って就活に取り組んでいるという事だ。私などと比べれば雲泥の差である。

私の場合はどうか?そりゃ今の会社に入る際にそれらしい志望動機は書いたが、その内容を今でも覚えているかと聞かれればNOである。私が現在自分のやりたい仕事をしているのかどうかすら判断出来ない。元から何をやりたいとかはっきりとは考えていなかったからだ(当時の私の頭の中にあったのは、一刻も早く就職して生活費を得る事と、母を養う事だけだった)。過度に卑下するつもりも無いが、私が骨の髄から「社畜」である事は認めざるを得ない。そして既に30を過ぎた私には、もはや社畜から逃れる術は無いのだ(今さら脱サラして家業(漁師)を継ぐというのは辛い・・・)。

恐らく自分のやりたい事をやれるというのは、社会人にとって最も理想的だろう。仕事を楽しめるという事は、人生の半分を楽しんでいると言っても過言では無い。何より仕事に対する熱意やモチベーションが結果として能率を上げて成果に繋がり、待遇がどんどん良くなる可能性も高くなる。現在日本の労働者の何割が「仕事を楽しめている」のかは分からないが、少なくとも何のビジョンも無くただ「会社に入った」だけの私などは論外だと言える(ただ10年もいると、会社に対しての愛着も湧くのは確かで、私個人として何をやりたいとかはともかく会社の為に何かをしたいという気持ちは結構あるのだが)。

「一流企業に入る人間」が勝ち組という面は確かにあるのかも知れないが、「自分がやりたい事をやれている人間」こそが本当の意味での勝ち組では無いかと、最近は思うようになった。一流企業だろうが何だろうが、「仕事を苦痛」と感じている時点である意味人生を損しているようなものだ。

st43さんは教師を目指すそうだ。「教師をやりたい」というはっきりとした目的があるのは本当に素晴らしい。本当にただエールを贈るだけ以外に何も出来ないが、頑張って是非実現して頂きたいと思う。