悪循環

本格的に復帰するかどうかは決めていないが、気になる記事があったのでエントリーを挙げることにする。

「キム・テヒ、CM降板を要求…ロート製薬を強要容疑 元市民団体関係者を逮捕」
http://alfalfalfa.com/archives/5491324.html

逮捕が妥当かどうかなどは私の判断する事でも無いが、いずれにせよ論外の抗議内容である。

キムテヒさんという女優がどういう思想の持ち主なのか全く知らないが、思想を理由に活動を制限するような事はあってはならない。彼女が日本での活動を通じて自身の政治的目標を達成しようとしているというのなら問題だろうが、そんな事実関係は特に挙がっていないし、そもそも彼らの抗議内容は、簡単に言えば「自分達が気に食わない人間をCMに起用するな」と言うようなものであり、そんなものが通る訳もない。会社側からすれば、「知るかそんなもん」の一言で片付けられる問題だ。

こんな事ばっかりやっているからネット右翼は馬鹿にされるんだろうが!

なお上記記事と直接の関係は無いのだが、id:rekihiko4さんのブログのツイッターに、hyogiさんという方のコメント(?)が非常に印象に残った。

>今夜はなんだか、反日に転じる在日が生まれる理由がわかった気がする。在日に反日教育してるのは朝鮮学校なんかじゃない、一部の愚かな日本人だよ。本当に一部だよ。

率直に言って心を打たれた気分である。私が嫌韓を生み出したのは韓国の反日感情では無いかと以前書いた事の裏返しで、結局日本の嫌韓感情が反日感情を生み出す事も十分あり得る話である。上記記事がそれを証明してしまっているでは無いか。最近の嫌韓感情は、「○○だから韓国が嫌い」では無く「韓国だから嫌い」になってしまっている。これでは、反発して反日に転じる在日韓国人がいても無理は無い・・・。

私は恐らく嫌韓にカテゴライズされるだろうが、それには私なりの理由がある。決して「韓国人だから」無条件に嫌ったり、彼らに差別感情を持っているつもりは無い。しかし上記のコメントで、視野が狭かった事も認識させられた。反日感情嫌韓感情を生み出すと同時に、嫌韓感情が反日感情を生み出しているのだ。この悪循環を断つ為には、やはり双方の歩み寄りが必要である。「韓国が反日感情を改めれば解決する」などと言う以前の私の認識は撤回しなければならない。

※なお、先日韓国の反日感情について書いた記事があったが、今回の一件で反日感情だけを幼稚だなどとする書き方はフェアでは無い事が分かったので削除した。