日韓関係改善の鍵を握るのは?

ここの所、急速に日韓関係が悪化している。

「リアリスト気取りに限ってリアルを見失ってる、の巻」
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20120821/p1

日韓関係(正確には日韓の歴史認識問題)がこじれた原因として、産経の記者が「河野談話を発表したこと」を挙げた事に対し、id:Apemanさんは、「河野談話を破棄しようとする国会議員がいるのに彼らを排除しなかったこと」こそが原因であると主張されているようだ。

興味深いのは、双方とも「日本の左派が悪い」「日本の右派が悪い」と、日本国内にのみその原因があるかのような言い方で、韓国側の事情には一切触れていないという点である。

一応私見としておくが、日韓関係が現在までこじれている最大の原因は、「反日」でなければ国民の支持が得られず政治の舵取りすらまともに出来ない韓国の内情にある事は明らかである(どっちが良い悪いの問題では無い)。就任当初とは打って変わって「反日」を前面に押し出して来るようになった李明博大統領が、まさにそれを証明しているでは無いか。内心はどうあれ、表向きだけでも日本と友好的な関係を築こうとしていたと思われる李明博氏すら、韓国の強い世論には逆らえなかったのである。韓国の反日感情は、実に国そのものを動かす程に強いのだ。こんな状況で日本が「河野談話」を維持しようが破棄しようが韓国側の対応が変わるとも思えない(破棄したら更に反日感情が強くなるのかも知れないが、これ以上悪くなった所でどうなるというものでは無い気もする)。

日韓関係を改善するには、まずは韓国の強すぎる反日感情を払拭する事が必要不可欠だ。その為に日本が出来る事は余り無い(左派が言うような「誠意のある謝罪」なんてやってのけた所で韓国が変わるはずも無い)。同国にとって「反日」は既に手段では無く目的に成り果てているような状況である。韓国がどうすれば反日から脱する事が出来るのかは分からないが、いずれにせよ日本側からそれをどうにかしようとするのは難しいと言わざるを得ない。