解釈の次第

rekihikoさんよりトラックバックを頂いた。返信するかどうかは迷っていたのだが、一応載せる事にする。


「詳しく分かる「従軍慰安婦」問題」
http://d.hatena.ne.jp/rekihiko22/20120822/1345655123

>韓国では法実証主義(すでに明文化されて定められた法を規範とする)的な考えよりも、自然法(理想的な、あるべき法を創出していく)的な考えが強いのです。
自然法」と言えば聞こえは良いが、ただの「政治裁判」を正当化する道具にしかなっていないように思える。「法実証主義」では裁けなくても「自然法」でなら裁く事が出来るなどと言う恣意的な解釈が既に間違っているのである。この点についてはrekihikoさんと何度も議論を交えたが、どうしても相容れない。
過去の行いを、後から発達した価値観を元に悪だと断罪するのはルール違反であり、そのような卑劣な行為がニュルンベルク裁判や東京裁判で行われたからパール判事が批判したのである。

>国家の請求権は失われましたが、個人の請求権は失われてない、という国際法解釈があります。
それなら何故韓国政府がこの問題に関わっているのか?韓国大統領が慰安婦問題の解決を首脳会談の場で口にする事自体マナー違反と言う事になるのでは無いのか?断言しても良いが、「個人の請求権」なんて概念はただの方便である。日本に賠償させたいと言う願望から持ち出しているに過ぎないのだ。

個別に反論の余地がある部分はまだあるにはあるが、総じてこのrekihikoさんのまとめ記事は、「日本にどんな責任があるのか」というよりも、「どんな解釈をすれば日本に責任を負わせる事が出来るか」という視点でまとめられている感がある。勿論私はrekihikoさんにそのような悪意があるとは思ってはいないが、結局「日本の戦争責任ありき」のいわゆる「自虐史観」に(無意識に)感化されていると思わざるを得ないのである。

最後に、

>うるさく言ってるのは韓国だけ?
> 国民的レベルでは韓国だけかもしれません。しかしアメリカの慰安婦非難決議をはじめ、EU、カナダ、オランダ、フィリピン、台湾など世界各国で次々と謝罪と補償を求める非難決議が、可決されています。国際的に批判されていることを、知っておくべきでしょう。

慰安婦非難決議」がアメリカの総意だと言うなら、それも批判してのけるまでの事だ。これは別にアメリカに限る訳では無いが、当時それを問題とも認識していなかった癖に、戦後50年経って問題視されるようになってから正義面して日本叩きを始めるような卑怯者の言い分に価値など見出す余地は無い。

かなりきつい文面になったかも知れない。rekihikoさんの反応次第によっては、当記事は削除するつもりだ。