「国際社会は甘くない」←百も承知している

http://taimen.hatenablog.com/entry/2014/02/27/102124

rekihiko222さんへの返信である。

まず、前記事での誤解については謝罪して撤回したい。

>私が批判したのは、逆にパール判事が、どうして諸国の合意を無視して九ヶ国条約などに「違反していない」といえるのか、ということだ。

この理由は以前も書いているので、いい加減省略する。

東京裁判については、あれだけクチをすっぱくして「アメリカやソ連が裁かれない不公平」「法の平等の重要性」を説いた30代リーマン氏が、帝国主義国家の名前通り「不平等条約」体制を是認する、パワーポリティクスの思考になるのかも不思議だ。

東京裁判において、多数判決が日本有罪で結審した事は歴史的事実であり、私もそれは認めているのだ。敗戦国である日本に抗う力が現実問題として無かった事も確かである。だからこそ東條ら7名は死刑を執行されているのだ。

ただ、東京裁判は曲がりなりにも「裁判」である。パール判事は法的にその裁判に対し、法的見地から日本が無罪であるという判断を下しただけである。東京裁判を開く事自体はポツダム宣言で承諾しているのだから合法ではあるが、実際にその裁判で下される判決は国際法を下に評価されるのが筋では無いか。

>「国際社会は甘くない」というなら、東京裁判を否定できる根拠はない。

それを法的根拠を下に否定したのがパール意見書である(現実問題としてパール判事の判断が多数判決に影響を及ぼしていない事は百も承知している)。その中で韓国併合は法的根拠を下にしても合法であると判断されている。私が言っているのはそれだけの事である。