「確か」とは言えない

山口県での「テキサス親父」講演の主催者について」
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20140623/1403624361

id:hokke-ookamiさんのサブカル方面での記事はとても面白いのだが、政治的な話題になると極端に偏ってしまう傾向にあるのが残念である。

>しかし「テキサス親父」という存在が右翼にとって好ましいことや、「テキサス親父」側も右翼と距離をとるつもりがないことも確かなようだ。
前段はともかく、「右翼と距離をとるつもりがない」というのには引っかかった。

「右翼と距離をとるつもりがない」というのは、「テキサス親父」が自身の講演の主催者の出自を理解していて、かつ写真にあるような街宣車での活動が日本では「反社会的」であると忌避される文化を知っている事が前提になる(海外在住の氏には少々難しいのでは無いだろうか)。
にも関わらずこの記事では、テキサス親父の講演の主催者がこのような人物だったと指摘しているだけで、本人がどのように認識しているのかは勿論、氏が上述の文化を正しく認識出来ているのかすらも明らかにはしていない。
はっきりいえば、「こうであって欲しい」という単なる願望でしかなく、ただ自身にとって都合の悪い「テキサス親父」という人物を誹謗中傷したいだけにしか見えないのである。

正直、私はこの「テキサス親父」という方の事を殆ど知らない(慰安婦問題で日本の立場を支持する発言をしている(HNから)テキサス在住のアメリカ人位しか)が、いずれにせよこの記事で、「テキサス親父」という存在が右翼にとって好ましいことであると同時に、左翼にとっては好ましくないという事は分かった。

雑記

しばらくの間放置してしまっていた。

rekihikoさんより、トラックバック(?)を頂いたが、、、

http://togetter.com/li/673605

>パール判事は原爆投下を口を極めて非難し、無関係な韓国併合にまで渡って日本を擁護しているが、重慶爆撃や三光作戦については避けている。おそらく言及すれば、自分の日本びいきの議論が明らかに破綻してしまうからだろう。

最近思うのだが、この方は本当にあのrekihikoさんなのだろうか?このすさまじいまでの曲解の仕方はもはや論外と言わざるを得ない。

「パール判事が原爆を非難した」これは別に正しいが、いつパール判事が「無関係な韓国併合にまで渡って日本を擁護」などしたのか?三光作戦への論評を避けているというのは、具体的に何を根拠に言っているのか?聞かれてもいない事を何故パール判事が論評しなければならないのか?パール判事が一体何の立場で東京裁判に臨んでいるのかと言う、ごく基本的な事も理解出来ていない。ましてこんな事は何度も説明している。私の話など全く聞いてはいないというのが良く分かるというものだ。

正直面倒ではあるが、何故パール判事が韓国併合に触れたのかを簡単に説明すると、ソ連検事団が東京裁判の場で、裁判の管轄権の範囲外である日露戦争などを挙げた理由に、「東京裁判で裁く事件の歴史的背景に明らかにする為」だと説明していた。その為パール判事が、「歴史的背景」に言及するなら、幕末から話を進めなければならないだろうと主張し、その過程で韓国併合の事柄が挙げられているのだ。ソ連の訴追が無ければ本来触れる事も無かっただろう。またこれも何度も言った事だが、別にパール判事は韓国併合を肯定も否定もしてはいない。「そのような事実があった。当時は合法だった」以上の事は書いていない。

>むしろ氏に意見書の詳細を紹介されればされるほど、パール判事がひどい思想の持ち主であったことが分かる。

上記を踏まえれば、rekihikoさんのパール判事評に一遍の価値も無いという事が良く分かるというものだ。パール判事は別に自身の思想を意見書に書いている訳では無いと言っているのだが、「いやそんな事は無い。パール判事は日本を擁護する為に法や論理を曲げて意見書を書いたのだ。そうに違いない」と信じてやまないらしい。なら好きにすれば良いとしか良いようが無い。

どちらにせよrekihikoさんのパール判事評が酷すぎて、他のツイッター文は全部は読む気にもならなかった。rekihikoさんのパール判事観は、Apemanさんと同等かそれ以下である。これでは反論する気にもならない。

雑記

やっと4月が終わった。この一ヶ月は仕事が辛かった・・・。

6月からまた新しい仕事が始まるが、5月は比較的ゆっくりできそうだ。

実を言うと、私は母以外にも兄弟の生活費も負担している為、これが辛い。この弟は仕事をしていない訳では無いが、すぐにトラブルを起こして仕事を辞めて、次の職場が決まるまで収入の空白期間が生じる為、その部分を私が補填しなければならないのである。働いていても収入が多いとは言えず、いつも足りなくなって私から仕送りする羽目になるのだ。この4月の給与はかなりの残業代が上乗せされるはずなのだが、その分は弟への仕送りでほぼ消える公算である。

私がこの歳になってろくに貯金が出来ない理由がこれで、車の買い替えるのに使う頭金もろくにたまってない。弟本人も全く懲りた様子もなければ、私にも大して悪いと思っていないのが実情であり、何度か本気で縁を切ってやろうと思ったが、私が見限れば今度は母にたかろうとするのは目に見えており、母に無理な借金をさせるなんて事になっても困るので、しぶしぶ応じているのが現状である。

弟が働かなくても生活出来るのは、結局私という頼る相手がいるからである。しかし私にはそのような頼れる相手はいない。私が困っても誰も助けてはくれないのである(母にそんな余裕がある訳が無い)。私が曲りなりにも仕事を十数年続けてこれたのは、「辞めたら後が無い」という緊張感があったからかも知れない。この緊張感を弟に持たせるにはどうすれば良いのだろうか?最近はそんな事を考えている。

rekihikoさんへの返信

http://d.hatena.ne.jp/syachiku1/20140421/1398092042

最近思うのだが、パール判事を持ち出して議論してくるのはどちらかと言えばrekihikoさんのような気がして来ている。少なくとも慰安婦問題を語る上で、パール意見書は参考に出来ないし、私も引用した記憶が無い。

どちらにせよ、今回のコメントには本気で呆れてしまった・・・。


>「当時の価値観」が絶対的に尊重されるべきならば、当時国際連盟などに繰り返し非難された日本の満州事変、日中戦争などは深く恥じるべきでしょう。当時ほとんど無視された「パール意見書」を振りかざして、「日本は不法行為はしていない」などといってもむなしいことです。

「当時の価値観」が絶対的に尊重されるとは何か?誰がそんな事を言ったのか?現在の価値観で過去を罰しても仕方無いと言っているのだ。この曲解には、悪意があるとしか思えない。

>「慰安婦」制度は「当時問題にされてなかった」、満州事変や南京事件は当時ほとんど無視された「パール意見書」に基づいて無罪だという。一体全体「当時の価値観」とはなんですか?

この陳腐な相対化は何だ・・・。パール意見書が当時無視されていたか否かは置いておく(そもそもGHQにより閲覧が制限されていたが)が、現在の価値観でパール意見書が再評価されるようになったとでも言いたいのだろうか?
パール意見書はGHQにとって都合が悪いから意図的に無視されたに過ぎない。慰安婦問題は当時の価値観では特別問題視されておらず、後から発達した人権意識でそれが問題だと発覚しているのだ。それが違うというのであれば、東京裁判の場で慰安所の設置そのものを罪として追求されなかったのか何故なのかをきちんと述べるべきだろう。

>結局日本の責任を出来る限りせまくする、自分好みの恣意的な選択ではありませんか。

戦後70年経ってもなお「日本の戦争責任が」なんて言っている辺り、やはりrekihikoさんもその他のサヨクと変わらないという事か・・・(何でもApemanさんによれば、「今はまだ戦後ではない」との事だそうだ)。

韓国旅客船沈没事故

痛ましい事故だ。亡くなった方々のご冥福をお祈りすると同時に、時間が経過し厳しい状況とは言え一人でも多くの行方不明者が生還出来るよう、救助活動を全力で進めてほしいと願う次第である。

ところで、朴大統領が以下のような声明を出したそうだ。

「船長ら、「殺人に等しい」=韓国大統領が叱責」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140421-00000044-jij-kr

確かに船長以下船員の責任追及は免れないだろう。ただそれが殺人に等しい罪であると判断出来るのは裁判所である。マスコミ記者じゃあるまいし、大統領にしては軽はずみな発言だと思える。

「自らの地位を守る為に他人の顔色をうかがう公務員」に対して文句を言うのなら、国民の顔色を伺って反日外交を過熱させたり、安易に世論に迎合して船長や会社をボロクソに批判するだけの当人こそ、政府から出て行くにふさわしいのではないのか?この妙にどこか他人事のような言い方を見る限り、今回の政府批判が自身への批判と同義である事を理解しているのかも怪しいように思える。

「年下の上司」と「年上の部下」

「年下の上司がタメ口きいてクソむかつく」
http://hamusoku.com/archives/8325501.html

この記事を見て、以前紹介したA氏を思い浮かべてしまった。

「「会社員」として肝に銘じておくべきこと(私見)」
http://d.hatena.ne.jp/syachiku1/20140315/1394892857

A氏の直属の上司(以下B氏)は、A氏よりも一回り位年下なのであるが、A氏がなかなか言う事を聞かず、苦労しているという話を良く聞く。

A氏はとにかく周囲の社員や取引先とトラブルを起こしやすく、上司のB氏に苦情が入る事が多々ある。その度にA氏に注意をするのだが、当のA氏は自分の非を認めずに相手が悪いの一点張りで、反省もしなければ態度を改める事も無い。

A氏は一応B氏に対しては敬語で接してはいるが、どちらかといえば慇懃無礼に見える。どうやら管理職に抜擢されたB氏に対しての嫉妬心のようなものも芽生えているようだ。B氏も(直接聞いた訳では無いが)A氏に対しては相当の苛立ちを覚えているようで、二人の仲はかなり険悪である(もっともA氏の場合、関係が険悪なのはB氏だけでなく大勢いるが)。

ちなみにA氏にとってB氏は一回り年下でも、私にとってB氏は一回り年上である。私も30代中盤の中堅社員であるとは言え、今の所自分よりも年下の社員が上司になった事が無いので、「年下の上司を持つ部下の苦労」も、「年上の部下を持つ上司の苦労」も良くは分からないが、こういう逆転現象は、一昔前の日本企業では余り見られなかったと思われるが、確かに最近は多くなっているようだ。

ただ私が知る限り、その中で露骨に関係が悪化しているケースはA氏とB氏くらいである。管理職では無いとは言え、高い専門知識や技術を保持している先輩社員に対しては、直属の上司であっても敬意を持って接しているし、先輩社員も変に上から目線でそれに応対したりせず、上司として敬って接しているのが良く分かる。A氏の場合、当人にそのような専門知識など皆無である事が問題なのかも知れない。B氏とは仕事でご一緒させて頂いた事があるが(B氏が管理職になったのはここ1〜2年の話である)、高い知識や技術を有する非常に頼りになる方で、私自身何度も助けられた経験がある。勿論上層部からの信頼も厚く、管理職として抜擢された事に異論を唱える社員は誰一人としていなかった(ある意味A氏とは間逆の評価を受けていると言って良い)。B氏は別にA氏に失礼な態度を取っている訳では無いが(勿論敬語で接している)、能力的に何ら自分に勝るものの無いA氏に対して、何らかの嘲りのような感情はあるのかも知れない(A氏が謙虚ならともかくあの性格だし)。A氏がそれを感じ取っているからあのように反発しているように見えなくも無いのである。

最近は、この2人の関係が決定的に悪化、決裂してA氏の居場所がなくなるのではないかと心配している。その時の状況にもよるが、A氏の立場が弱いのは明白で、周囲の社員は勿論上層部もA氏の肩を持つとは到底思えない。しかしこの職場内で、A氏の居場所は今のオペレータ(のような仕事)以外にはもうない。別の職場に異動すると行っても、社内でも悪名高いA氏を受け入れる職場があるのかは甚だ疑問である。最悪、後数年で定年退職と言う所で会社を去るという悲しい事態を招く恐れがあるのである。A氏がそれに気づいてくれさえすれば、少しは態度を改めてくれるのかも知れないが・・・。


しかしつくづく、「相手の立場を尊重する事の大切さ」を学ばされる。

48年!?

袴田事件)「姉と共に拘置所後に=再審開始に「うそだ」―感謝の言葉も・袴田さん」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140327-00000173-jij-soci

ニュースを見た時、まさにタイトルのような心境だった。

ほぼ半世紀に渡り収監されたというのは、どういう感覚なのだろうか・・・?想像すら出来ない・・・。

しかも死刑が確定したのは30数年前との事で。それからずっと死刑執行に怯えながら過ごしていた事になるのだろうか・・・。私が同じ立場であればとっくに恐怖の余り発狂していただろう。

また時代背景が違うので単純に比較は出来ないが、現在では考えられないような酷い取調べを受けたようである。ウィキペディアで軽く見た程度ではあるが、ここまで非人道的な扱いを受けて正気を保てる自信が無い。

ただただ驚くしか無い出来事である。厳密にはまだ無罪が確定した訳では無いようなので、まだ何かと不自由かも知れないが、出来る限り残りの人生を穏やかに過ごして欲しいものである。